☆浮腫
妊娠中の浮腫(ふしゅ)、いわゆるむくみの症状は、夕方から就寝前にひどくなります。そして朝になるとたいてい解消されています。むくみというのは、体内の水とナトリウム(食塩)が過剰となった状態をさします。
妊娠中のむくみは、特に、足に生じることが多いです。原因は、ビタミンB1やたんぱく質の欠乏、貧血、血行障害、心臓病、妊娠中毒症などが考えられます。妊娠中毒症というのは、妊婦の合併症です。重症になると胎児と母体の両方に生命の危険がおよびますから、非常に警戒が必要です。
いずれにしても、早朝からむくみがひどい場合や、尿の量が減少した場合には注意が必要です。また、妊娠中は体重が増えるのは当然ですが、その増え方があまりにも多すぎる場合、たとえば、1週間に450グラム以上も増加してしまうような場合には、妊娠中毒症の危険がありますので、特に注意し、医師の診断を受けましょう。
対策としては、毎日の生活のなかで、立っている時間を極力少なくします。過労や睡眠不足もむくみを招くことがありますので避けるようにしたほうがいいでしょう。身体を冷やすこともむくみを招く原因となりますので、保温に気をつけます。それでもむくみがちな場合は、就寝時に足を高くすると効果があることがあります。また、症状が軽い場合でも、塩分を摂り過ぎないように気をつけ、水分摂取も過剰にならないようにします。妊娠中毒症を予防するためにも、食事には気をつけ、カロリーをとり過ぎないようにしてミネラルやビタミンの摂取を心がけます。
また、妊娠中には、立ちくらみや貧血、帯下(たいげ)静脈瘤(じょうみゃくりゅう)、下腿痙攣(かたいけいれん)、その他妊娠中毒症などさまざまな症状が出ます。
☆静脈瘤(じょうみゃくりゅう)
妊娠中の静脈瘤は、子宮が大きくなるために脚部などの静脈が圧迫されることが原因で生じます。予防としては長時間の立ち仕事を避け、休息や就寝の際には、脚の下にクッションを敷くなどして脚を高くして休みます。また、市販の弾力性のあるストッキングや、包帯を巻くことも効果があります。
食事としては、糖質や脂質を制限し、ビタミン類を過不足なく取るようにします。
☆下腿痙攣(かたいけいれん)
下腿痙攣は、カルシウム不足から生じることが多いです。妊娠中は、胎児の発育のためにカルシウムは非常に重要です。カルシウムを豊富に含む食品として、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品、小魚などを積極的にとるようにしましょう。症状が深刻な場合は、医師によってカルシウム薬が投与されることもあります。
☆立ちくらみ、貧血
立ちくらみは、急に立ち上がった場合に起きやすいです。また長時間立ちっぱなしでいることも良くありません。したがってゆっくりと立ち上がり、長時間立ちつづけないようにします。貧血の疑いがある場合は、血液検査をします。鉄分を多く含む食品を食べるようにしましょう。