赤ちゃんが妊娠22週未満で外に出てしまう(妊娠が終了する)ことを「流産」、22週以降37週未満の分娩を「早産」といいます。
☆流産
流産により母体の外に出てしまった赤ちゃんは、かわいそうですが、育つことができません。流産は、まず出血があり、それに前後するかたちで下腹痛が起こります。最初は軽くお腹が張る程度だったのが、徐々に激しくなります。陣痛のように周期的な痛みを伴います。
ただし、流産は、早期に適切な対応をし、安静を保つことで防ぐことが可能です。安静にして医師の診察を受けます。薬で食い止められることがあるからです。それでもダメな場合は、なるべく早く子宮の内容物を出してしまいます。そうすると痛みが消えます。
流産には幾つかのタイプがあります。
1.完全流産
2.不全流産
3.切迫流産
4.進行流産
5.稽留流産(けいりゅうりゅうざん)
6.習慣流産
流産の原因はいくつか考えられ、自然流産の場合、直接的には、受精卵の染色体異常に原因があることも考えられます。その他、胎児側、母体側の原因として以下のことが考えられます。
胎児側の原因
●胞状奇胎(ほうじょうきたい)
●胎盤(たいばん)や臍帯(さいたい)の異常
母体側の原因
●急性伝染病
●妊娠中毒症
●心臓病
●肺結核
●腎臓病
●子宮筋腫
●子宮奇形
●頸管無力症(けいかんむりょくしょう)
●黄体ホルモン不足
*そのほか、転倒や圧迫といった外部からの衝撃、強烈な下痢も流産の誘因となります。性生活も引き金となることがあります。
父親側の原因
●精子の異常
☆早産
妊娠22週未満で妊娠が終了し、胎児が外へ出てしまうことを流産というのに対し、22週以降、37週未満の分娩を早産といいます。22週未満では赤ちゃんは育つことができず、亡くなってしまうのに対し、22週以降では、生まれた赤ちゃんは体重が500~2500グラムと低出生体重児であることが多いものの、適切な処置と看護があれば、順調に発育することが可能なのです。
早産には、1.自然早産と、2.人工早産があります。自然早産は、自然に早産となってしまったものを言います。一方、人工早産のうち、合法的でないものを堕胎(だたい)といいます。これは「犯罪早産」です。また、自然早産のうち、同じ原因で3回以上、しかも多くの場合、同時期に早産するものを習慣早産といいます。
早産の原因はさまざまです。流産の原因(胎児側の原因:胞状奇胎(ほうじょうきたい)、胎盤(たいばん)や臍帯(さいたい)の異常、母体側の原因:急性伝染病、妊娠中毒症、心臓病、肺結核、腎臓病、子宮筋腫、子宮奇形、頸管無力症(けいかんむりょくしょう)、黄体ホルモン不足、そのほか、転倒や圧迫といった外部からの衝撃、強烈な下痢も流産の誘因となります。父親側の原因:精子の異常)とほぼ重なります。その他、前期破水、多胎、胎盤早期剥離が原因となることもあります。
喫煙や過労(旅行も含まれます)、性生活も早産の誘因となります。
早産の場合でも、NICU(新生児集中管理室)の保育器のなかで、適切な看護と処置が行われれば、順調に発育できるケースが増えています。