妊娠期間は、最終月経の第1日目から数えて280日間とされます。「分娩予定日」は、最終月経初日に280日をプラスした日となり、これを週数にするとちょうど40週となります。月数は、数えなので妊娠第1週から第3週までが1ヶ月目となり、それ以後は、1ヶ月4週間として換算されます。
このように、あくまでこうした計算は、月経周期が28日型で規則的な女性を想定した場合です。月経が不規則な人などの場合は、分娩予定日が大幅にずれる恐れがあるため見直しが必要となります。
妊産婦と胎児の状態は、妊娠期間中にめざましく変化していきます。どのような変化が起こるのかをあらかじめ把握しておくことで、不安になるのを防ぐこともできるでしょう。
妊娠中の10ヶ月は、1.妊娠初期(2~4ヶ月)、2.妊娠中期(5~7ヶ月)、3.妊娠後期(8~9ヶ月)、妊娠末期(10ヶ月)に分かれます。
◆妊娠 1ヶ月(妊娠週数:満0~3週間)
母体の変化
・めだった変化はありません。しかし身体が熱っぽい、だるい、などのいつもとは異なる感覚があります。この時期はまだ、妊娠に気づいていないことが多いでしょう。
胎児の成長
・受精卵は6~7日目頃に、子宮内膜に着床します。
・11~12日ごろに胎盤のもとができます。
・妊娠2~3週間ほどから、四肢、目、心臓・血管系、脳・神経系の器官形成が始まります。
◆妊娠 2ヶ月(妊娠週数:満4~7週間)
母体の変化
・子宮は、妊娠していないときは鶏卵くらいの大きさです。この妊娠2ヶ月ごろには、それよりも一回り大きく、ガチョウの卵程度の大きさになります。妊娠の兆しや、早い人でつわりの症状が見られます。
妊娠の兆し
・月経が止まる。
・基礎体温の高温期が続く。
・乳房の様子が変化する。
・つわりが始まる。
胎児の成長
・身長は約2.7センチメートル、体重は約4グラムです。
・まだ胎芽の状態ではありますが、頭と胴、手足の区別ができてきて、人間らしくなります。
・生殖器の形成が始まります。
◆妊娠 3ヶ月(妊娠週数:満8~11週間)
母体の変化
・子宮は握りこぶし大になります。まだ外見からは、おなかがふくらんでいるとわかるほどではありません。しかし母体のおなかのなかでは、子宮が大きくなるにしたがって、子宮の前にある膀胱や直腸が圧迫されます。そのため尿の回数がそれまでよりも多くなったり、腰痛や下腹痛(左右)がみられることがあります。
胎児の成長
・身長は7.5~9センチメートル、体重は約20グラムになります。
・それまでお尻のところに見られていた「尾」のようなものが消え、手足がはっきりと成長してきます。ますます人間らしい形になります。また、内臓的にも、腎臓が形成されて尿を出します。
・男女の区別がつくようになります。
◆妊娠 4ヶ月(妊娠週数:満12~15週間)
母体の変化
・子宮は、出産時の赤ちゃんの頭程度の大きさになります。
・外見的にはまだおなかのふくらみは目立ちませんが、骨盤のなかから子宮がせり出してくるため、おなかに手をあてるとはっきりとふくらんでいるのがわかるでしょう。
胎児の成長
・身長は約18センチメートル。体重は約120グラムです。
・内臓はほぼ完成し、心臓の働きも活発です。超音波検査(ドプラー法)によって、胎児の心臓の音を外から聞くこともできます。