はじめての妊娠・出産は喜びと不安でいっぱい。
正しく理解すれば、不安になることも防げます。
10ヶ月間のマタニティライフを楽しみましょう


赤ちゃんとの生活を実感する・・・腹帯

妊娠5ヶ月頃から、「腹帯(ふくたい)」をつけます。
これは、下腹部の保温と、大きくなったおなかを支えて胎児を安定させる役割があります。腹帯は、適切につけられていなかったり、きつくしめすぎると、下半身の血行が悪くなり、むくみの原因になります。

腹帯のつけかた
1.さらし木綿を二つ折りにします。
2.折り山が下にくるようにして左から右へおなかにあてます。
3.巻き始めの耳を出しておいて、ぎゅっと緩まないように一巻きします。
4.二巻き目をするときに、3の出しておいた巻き始めの耳を折り返し、ずれにようにして巻き込みます。
5.三巻き目は、中央で折り返して巻きます。
6.以後、中央や端で布を適宜折り返しながら、巻いていきます。巻き終わりがピンで留めやすいところにくるように調節します。
7.指2本の余裕を持たせて巻き上げ、ピンで留めます。

腹帯は、通気性がよく、洗濯ができるものを選び、常に清潔に保てるようにすることが大切です。

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☆出産・育児一時金

妊娠・出産は病気でありませんから、正常な妊娠・出産に対しては、健康保険は適用されません。ただし、妊産婦が被保険者本人または夫の被扶養者の場合は、出産後に健康保険組合に申請することで出産・育児金の支給を受けることができます。1児につき30万円です。
国民健康保険の場合は、助産費として支給され、各市町村によって支給額に多少差があります。ただし、国に規準30万円にならうところが多いようです。
支給条件は、被保険者が健康保険加入後1年以上を経過していることです。また退職後6ヶ月以内の出産に対しても同時に支給されます。
産前や産後休業中にも出産手当金の支給は、産前は6週間、産後は8週間、で標準支給月額の6割の支給となります。多胎の場合は、産前10週間です。また、分娩予定日よりも分娩が遅れた場合には、遅れた期間の分も支給されます。
なお流産(妊娠12週以降、妊娠4ヶ月)や早産、死産の場合も、支給されます。


☆未熟児、すなわち低出生体重の届出

出生時の体重が2500グラム未満の場合、低出生体重児と呼ばれ、保健所または役所への届出が必要です。届け出をすると、保健所から指導訪問が受けられます。入院が必要な場合には、保育設備がある指定養育医機関に入院手続きをしてもらえます。
届出は、本人でなくても、家族や医師、助産師でもかまいませんし、電話連絡も可能です。病院などで分娩した場合には、退院後の健康管理を保健所が指導してくれます。自宅分娩の場合は、できるだけ早く届け出ることが大切です。

☆妊娠届
妊娠届は、母体やこれから生まれてくる赤ちゃんの健康を保護し、赤ちゃんが無事生まれてこられるようにするものです。届け出によって、健康診断、保健指導、母親学級の連絡を受けることができるようになり、さまざまな保健サービスが受けられるようになります。
東京都の場合は、届出をすると、母子健康手帳がもらえ、検診の際に検査料が公費負担で受けられる券をもらうことができます。

手続きの方法
妊娠が確定したら、住所のある市区町村役場あるいは、地区によっては保健所、に届け出ます。手続きは、各自治体によって異なります。一般的には、本人の氏名、住所、職業、世帯主名などの記入と、そのほか、すでに医師の診察を受けている場合は、病院の名前、所在地、医師や助産婦の氏名、妊娠周数、出産予定日を記入します。これらの必要事項を記入し、印鑑を押して提出します。


☆出生届と出生証明書
出生届は、戸籍法に定められており、出産から14日以内に提出することになっています。指定期間をすぎたものは、簡易裁判所判事宛に「戸籍届出期間経過通知書」を提出しなければなりません。届けには、理由を書きますが、天災などの不可抗力の原因だけが正当な理由としてみとめられるだけで、それ以外は3万円以下の過料が科せられます。要注意です!出生届には、医師や助産師など出産に立ち会った人による出生証明書が必要です。証明書は、出産した病院にも用紙があります。医師などに記入してもらいます。


☆公共のサービス
妊娠届けを提出すると、母体や生まれてくる赤ちゃんを保護するための健康診断や、保健指導、母親学級の通知など、さまざまなサービスの紹介や連絡を受けることができます。公共機関が妊産婦や乳幼児の健康を保護するために行う保健指導や健康診断は、ほとんどが無料、もしくは補助が出ます。

●妊婦検診
妊娠前期と後期に各1回ずつ、保健所で行われます。
無料です。
検査内容:身長、体重測定。尿検査。血液検査、など。
*異常が認められた場合には、役所の委託した医療機関での精密検査を無料で受けることができます。

●保健指導
出産、妊娠などに関するあらゆる疑問を受け付けてくれます。不安や疑問はひとりで抱え込まず、相談しましょう。
母親学級での集団指導と個人指導、個人に対する保健相談など。

●乳幼児健診~3歳児検診
・生後3~6ヶ月と、9~11ヶ月、の2回の乳児検診。
・1歳6ヶ月の一般健康診断。
・3歳児検診。
*実施の場所や日時は連絡がきます。役所や保健所に問い合わせをすることもできます。

●定期予防接種
保健所から日程などの連絡がきます。定期接種は、1994年の改正で「接種を受けるよう努めなければならない」とされ、義務でありません。本人または保護者が納得したうえで受けます。
現在、予防接種法で定期接種の対象となっているのは、1.ジフテリア、2.百日咳、3.ポリオ(急性灰白髄炎)、4.麻疹、5.風疹、6.日本脳炎、7.破傷風 の7つです。BCGは、結核予防法の規定から定期接種と同様の扱いとなります。これらは所定の期間内に受けることが望まれます。

妊娠期間は、最終月経の第1日目から数えて280日間とされます。「分娩予定日」は、最終月経初日に280日をプラスした日となり、これを週数にするとちょうど40週となります。月数は、数えなので妊娠第1週から第3週までが1ヶ月目となり、それ以後は、1ヶ月4週間として換算されます。
このように、あくまでこうした計算は、月経周期が28日型で規則的な女性を想定した場合です。月経が不規則な人などの場合は、分娩予定日が大幅にずれる恐れがあるため見直しが必要となります。

妊産婦と胎児の状態は、妊娠期間中にめざましく変化していきます。どのような変化が起こるのかをあらかじめ把握しておくことで、不安になるのを防ぐこともできるでしょう。
妊娠中の10ヶ月は、1.妊娠初期(2~4ヶ月)、2.妊娠中期(5~7ヶ月)、3.妊娠後期(8~9ヶ月)、妊娠末期(10ヶ月)に分かれます。

◆妊娠 1ヶ月(妊娠週数:満0~3週間)
母体の変化
・めだった変化はありません。しかし身体が熱っぽい、だるい、などのいつもとは異なる感覚があります。この時期はまだ、妊娠に気づいていないことが多いでしょう。

胎児の成長
・受精卵は6~7日目頃に、子宮内膜に着床します。
・11~12日ごろに胎盤のもとができます。
・妊娠2~3週間ほどから、四肢、目、心臓・血管系、脳・神経系の器官形成が始まります。

◆妊娠 2ヶ月(妊娠週数:満4~7週間)
母体の変化
・子宮は、妊娠していないときは鶏卵くらいの大きさです。この妊娠2ヶ月ごろには、それよりも一回り大きく、ガチョウの卵程度の大きさになります。妊娠の兆しや、早い人でつわりの症状が見られます。
妊娠の兆し
・月経が止まる。
・基礎体温の高温期が続く。
・乳房の様子が変化する。
・つわりが始まる。

胎児の成長
・身長は約2.7センチメートル、体重は約4グラムです。
・まだ胎芽の状態ではありますが、頭と胴、手足の区別ができてきて、人間らしくなります。
・生殖器の形成が始まります。

◆妊娠 3ヶ月(妊娠週数:満8~11週間)
母体の変化
・子宮は握りこぶし大になります。まだ外見からは、おなかがふくらんでいるとわかるほどではありません。しかし母体のおなかのなかでは、子宮が大きくなるにしたがって、子宮の前にある膀胱や直腸が圧迫されます。そのため尿の回数がそれまでよりも多くなったり、腰痛や下腹痛(左右)がみられることがあります。

胎児の成長
・身長は7.5~9センチメートル、体重は約20グラムになります。
・それまでお尻のところに見られていた「尾」のようなものが消え、手足がはっきりと成長してきます。ますます人間らしい形になります。また、内臓的にも、腎臓が形成されて尿を出します。
・男女の区別がつくようになります。

◆妊娠 4ヶ月(妊娠週数:満12~15週間)
母体の変化
・子宮は、出産時の赤ちゃんの頭程度の大きさになります。
・外見的にはまだおなかのふくらみは目立ちませんが、骨盤のなかから子宮がせり出してくるため、おなかに手をあてるとはっきりとふくらんでいるのがわかるでしょう。

胎児の成長
・身長は約18センチメートル。体重は約120グラムです。
・内臓はほぼ完成し、心臓の働きも活発です。超音波検査(ドプラー法)によって、胎児の心臓の音を外から聞くこともできます。

妊娠中の10ヶ月は、1.妊娠初期(2~4ヶ月)、2.妊娠中期(5~7ヶ月)、3.妊娠後期(8~9ヶ月)、妊娠末期(10ヶ月)に分かれます。
妊娠5ヶ月からは、妊娠中期に入ります。

◆妊娠 5ヶ月(妊娠週数:満16~19週間)
母体の変化
・子宮は、大人の頭ぐらいになります。子宮の上の部分(子宮底)は、おへそ近くまで伸びてきます。
・まだそれほど動作がつらいということはありませんが、体重は増え、外見的にもおなかのふくらみがわかるようになります。
・乳房がいちだんと大きくなります。

胎児の成長
・身長は約25センチメートル、体重は約250~300グラムです。
・頭は鶏卵よりもやや小さい程度にまで発達します。
・毛髪や爪が生え始め、身体全体が柔らかい毛でおおわれてきます。
・手足の運動が活発になり、羊水のなかを自由に動き回るようになります。

◆妊娠 6ヶ月(妊娠週数:満20~23週間)
母体の変化
・子宮底の高さがおへその位置にまで達し、下腹部のふくらみが大きくなります。体重も増えます。
・子宮の重さが1.5キログラムにまでなるため、腰痛や背中の痛みが出ることがあります。
・乳頭が敏感になり、しぼると薄いお乳(初乳)がにじみ出ることがあります。

胎児の成長
・身長は約30センチ、体重は約600~700グラムです。
・身体が急速に成長し、骨格もしっかりしてきます。
・皮膚が厚くなり、胎脂という脂肪が身体の表面にできます。
・眉毛、まつげができ、顔の形がはっきりとできてきます。

◆妊娠 7ヶ月(妊娠週数:満24~27週間)
母体の変化
・子宮底(子宮の上の部分)の高さは、おへその上2?4センチメートル程度に達します。
・下腹部だけでなく、おなかの上のほうまでふくらみが目立つようになり、おなか、背中共に痛みが出ることがあります。
・おなかに手を当てると、胎児の頭の位置がわかります。

胎児の成長
・身長は約35センチメートル、体重は約1000~1200グラムになります。
・全身は、柔らかな産毛でおおわれます。
・皮膚は、暗い赤色をしています。
・皮下脂肪がないので顔はまだしわだらけですが、動きは活発で羊水のなかで盛んに動きます。